記念講演の開催とその後の経緯について

令和7年(2025)3月9日に藤岡市総合学習センターで開催した、群馬県地域文化研究協議会令和6年度地域研究会では、記念講演として塩澤寛樹様による「浄法寺地蔵菩薩像と群馬の仏像」を行いました。演題の浄法寺本堂安置の地蔵菩薩立像は、近年行われた仏師守谷智眞様による修復と塩澤様の鑑定により、平安時代後期の作であることが判明しました。講演では守谷様の慧眼による功績を紹介した上で、その意義を軸として、平安時代後期の仏像の特色や、群馬県内の仏像調査の現況と今後への期待が述べられました。

この講演の後、守谷様から塩澤様に宛てて、使用した写真などは許諾を経ておらず、出典の明示を欠いているなど、著作権を侵害する行為である旨を指摘する文書が寄せられました。塩澤様と当会では一連の指摘を真摯に受け止め、著作権者である守谷様の名誉回復に努めることといたしました。

その措置として、受講者および関係者の皆様に向けて、令和7年8月31日発行の会誌『群馬文化』355号に講演者である塩澤様による事情の説明とお詫び、主催者である当会会長のお詫びと自戒の表明を掲載することにしました。また、これと同じ文面を当会のホームページおよびX(旧ツイッター)にも掲示して周知を図ることとします。

□お詫びおよび著作権者の名誉回復

2025年3月9日に藤岡市総合学習センターで行われた、群馬県地域文化研究協議会令和6年度地域研究会において、塩澤が行った講演「浄法寺地蔵菩薩像と群馬の仏像」に際して、当方は浄法寺地蔵菩薩像修復過程における守谷智眞氏の慧眼と功績について述べたものの、著作権者である守谷智眞氏の許諾を得ることなく、浄法寺地蔵菩薩像の写真及びデータを使用しました。

この点についてお詫びし、著作権者名誉回復のため、以下のとおり出典を明示します。

出典元:「浄法寺様所蔵 地蔵菩薩像 修復過程」掲載の写真

「浄法寺様所蔵 地蔵菩薩像仏頭について」所載のデータ

守谷智眞氏提供の出力画像

塩澤寛樹

□主催者のお詫びおよび自戒の表明

この度の記念講演とそれに伴う資料作成では、出典元の明示を欠くなど著作権者である守谷智眞様への配慮を怠る事態を招きました。当会の著作権に対する認識の欠如に外ならず、主催者として関係の皆様に深くお詫び申し上げます。これを貴重な機会とし、今後の活動に活かしていく所存です。

群馬県地域文化研究協議会
会長 前澤和之

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